• 2020.04.20

    免疫力アップのツボ

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    今、世の中では、目に見えないウイルスから身を守るために、免疫力を高めようという意識が高まっています。
    睡眠をしっかり取ること、バランスの取れた食事を摂ること、体をあたためることなど、免疫力を高める方法はいろいろと挙げられていますが、鍼灸にも免疫力を高める作用があるのはご存知でしょうか?

    鍼やお灸をした部分は血管が拡張され、筋肉が緩み、新陳代謝が上がります。
    施術をした部分は白血球が増加し、免疫力向上につながります。

    そこで、当院から発信するご自宅でも簡単にできる免疫力アップの方法は、セルフケアのブログでもご紹介させていただいた『お灸(台座灸)』です。
    お灸には殺菌や鎮静効果があり、その成分が皮膚の表面から浸透していきます。温熱効果で血行が良くなり、香りにもリラックス効果があるため、緊張状態の身体や心をほぐしてくれます。

    平成30年9月にNHKで東洋医学の特集番組として「東洋医学 ホントのチカラ ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~」が放送されました。
    その中で、アフリカで結核の予防や症状の緩和のために、足の三里に日本式のお灸をし、効果を上げているという内容が取り上げられていました。
    足の三里(足三里/あしさんり)は免疫力を高める作用があり、また胃腸の不調やむくみ、全身調整にも使える万能ツボです。
    松尾芭蕉の『おくのほそ道』の作中にも登場するツボですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

    ≪足三里の取穴の仕方≫


    足首から膝に向かって脛骨の外縁を指で辿り、指が止まるところ(動画で1つめに印を付けたところ)と、外くるぶしから膝に向かって腓骨を辿るとぶつかる丸い骨(腓骨頭)の下のくぼみ(2つめに印を付けたところ)を線で結び、3等分します。
    下腿の中央寄りの3分の1のところ(×印を付けたところ)が足三里です。



    NHKの特集では簡単なツボの取り方として、膝を曲げ、L字を作った手を膝に乗せ、中指が当たる位置にお灸をする方法が紹介されていましたので、この取り方でも良いでしょう。

    指でぐっと押しても気持ちの良いツボですので、是非おためしください。