• 2020.05.22

    免疫力を高める「発酵性食物繊維」

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    免疫力アップのためのお話は以前にも書かせていただきましたが(その1その2)、
    今日は『発酵性食物繊維』についてお話しします。

    『免疫力』は、今、特に関心を持たれているワードですが、その免疫力の約7割は腸で作られていることはご存知でしょうか?
    腸には体内の免疫細胞が7割も集合しているため、腸内環境により免疫力の働きが左右されるとも言われています。

    腸内環境を整えるために良いとされている食品は、例えば善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌など)を多く含むヨーグルトやキムチや納豆。他にも、にんにく、きのこ、しょうが、ネギ、緑茶、紅茶、りんごジュースなどがあります。
    これらの食品を意識して摂られている方も多いと思いますが、実はそれだけでは善玉菌を働かせるには不十分だそうです。
    良い働きをさせるためには、善玉菌のエサとなる食物繊維が必要です。
    中でも、『発酵性食物繊維』と呼ばれるものを摂ることがより良いと言われています。

    発酵性食物繊維は主に水溶性の植物繊維にあり、発酵することで短鎖脂肪酸を発生させ、体の免疫機能を高める働きがあります。(短鎖脂肪酸は、悪玉菌の増殖を抑制したり、肝臓での脂質合成を抑制してコレステロールを下げたりするものです。)
    具体例を挙げると、発酵性食物繊維は、精製していない穀物、ゴボウ、キウイ、海藻類などに含まれており、中でも押麦や大麦、小麦ブランなどの「茶色の」穀物に多く含まれているそうです。

    当院でも以前より腸内環境を整えるための『腹づくり』をおすすめしております。
    院内にはこれをさらに細かくまとめた冊子がございますので、ご希望の方はご来院の際にお申し出ください。
    腸の調子を整えることは身体全体の調子を整えることにも繋がり、耳の症状の緩和にも期待ができます。
    ぜひみなさん、発酵性食物繊維を摂り善玉菌を増やし、免疫力アップを目指しましょう!