• 2020.05.29

    お灸に使われる「もぐさ」の話

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    休院中にご自宅でのお灸のセルフケアをおすすめさせていただきましたが、お灸との距離は縮まってきましたか?
    未体験の方も、当ブログがお灸に興味を持つきっかけになっていると嬉しいです。

    お灸の効果については、温熱刺激で血行を良くして冷えを改善させたり、免疫力を高めたり、自律神経を整えたり、お灸をする場所のツボが持つ効能を高めて症状を改善させたりすることなどが知られていますが、今回はお灸の原料の「もぐさ」について触れてみたいと思います。

    もぐさは、ヨモギを乾燥させ、精製して作られたものです。
    ヨモギは皆さんも馴染みがあることと思いますが、道端などに生えている野草で、お餅やお団子にして食べたり、お茶として飲んだり、傷口に揉んだヨモギを塗ったりして、昔から生活に取り入れられてきました。
    作用としては、造血、浄血、止血、殺菌、鎮痛、胃腸を丈夫にするなど様々な効能を持っています。
    日本以外でも、例えば韓国では民間療法として「ヨモギ蒸し」に用いて体を温めたり、西洋では「ハーブの女王」とも呼ばれていて、それぞれ馴染みがあるようです。

    また、もぐさには「シネオール」という揮発性の香り成分が含まれています。
    シネオールは、自律神経を整え、脳を落ち着かせたり睡眠を促したりとリラックス作用がありますので、ぜひ燃焼時の香りも楽しんでいただきたいです。

    お灸を身近に取り入れて、耳の症状の緩和のためだけでなく、健康増進のためにも役立てていただければと思います。