• 2020.06.09

    快眠のために その1

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    梅雨入り前の6月初旬にも関わらず、すでに日中の気温は30度近くまで上がる日もあり、夜寝苦しい日も増えてきたかと思います。(東京は今日、今年初の真夏日となったそうです)
    暑さによる寝苦しさもあり、当院にいらっしゃる患者さんからは「ますます夜寝る時に(静かな環境も相まって)耳鳴りが気になって睡眠時間が短く、浅くなってしまう」というお話を聞く機会が増えてきました。
    そこで今日は、先月末に日テレの情報番組「バゲット」で特集されていた、睡眠に関する興味深い話をご紹介させていただきます。

    睡眠不足がいかに体に悪影響を及ぼすかという話で、
    まず、睡眠時間が5時間の人と8時間の人を比較すると、5時間の人の方が「食欲増進ホルモン」が約15%多く分泌され、睡眠不足の状態は食欲を25%UPさせるという報告があるそうです。
    また、腸内環境が悪くなり便秘になったり、がんや心臓病、認知症やうつ病などの様々な病気のリスクも高まります。
    耳の症状も、睡眠不足の日の翌日は耳鳴りが大きくなったり耳閉感が増す方がとても多いです。

    規則正しい睡眠のリズムを取るためには、「起床時間」を決まった時間にすることも大切です。
    6~7時が起床時間のゴールデンタイムとされ、まず起きてから真っ先に目に太陽の光を15秒間入れると良いそうです。(空を見上げるだけでOKとのことです)
    目から光が入ると体内時計がリセットされ、睡眠の予約スイッチが入ります。
    太陽を見た時間から約15時間後に睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌され、夜になると自然な眠気が訪れるようになっているそうです。

    また、「朝食におすすめなのはフルーツか卵かどちらでしょう?」というクイズがあり、その答えは「卵」だというお話もありました。
    よく「朝のフルーツは金」と言われるので、意外だと思われる方も多いのではないでしょうか。
    起床後1時間以内にタンパク質を摂ると、タンパク質の中に含まれる成分が昼間の元気を後押しする「セロトニン」になります。
    そして、夜暗くなるとこのセロトニンは睡眠ホルモン「メラトニン」に変化し、私たちの快眠をサポートしてくれます。
    睡眠中は想像以上にエネルギーを消費していて体がガス欠状態になるため、朝食はしっかりと摂るべきで、特に起床後1時間以内に朝食を摂ることで、体は活動モードに切り替わり、快眠へのアプローチに繋がるそうです。

    その2へ続く…