• 2020.10.20

    秋の養生 その2

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    秋の養生のお話、第二弾です。(第一弾はこちら

    東洋医学のバイブル「素問(そもん)」という本には「秋は成熟したものが収穫を迎える時期で成長が止まり調整するため、鶏と同じように早寝早起きをして、心を穏やかにし、あれこれと行動を起こして気を乱したり、活発にしてはいけない。これに背くと秋の気である肺の気が痛む。」と書かれています。
    秋は早寝早起きをして、心身ともにおとなしく過ごすとよいということです。

    また、東洋医学の陰陽五行という考え方では色々なものを5つのグループに分けていて、秋は肺や大腸に影響を与える季節とされ、「燥邪(そうじゃ)」という乾燥が身体にダメージを与えるともされています。
    そして、秋の色の分類は「白」です。
    肺を元気に働かせるせるための食養生としておすすめなのは、サツマイモ、白菜、里芋、レンコン、ゴボウ、大根、山芋、白きくらげ、梨、柿などの秋の野菜や果物たちです。
    中でも白い食材は肺を潤すと言われていておすすめです。
    梨や柿も肺を潤す食材として有名ですが、体を冷やす作用もあるので、食べすぎ注意です。
    それに加えて、燥邪の影響で乾燥しやすくなるので水分補給が大切ですが、体を冷やさないように常温以上のものが良いですね。

    肺を元気に働かせるのにおすすめのツボもご紹介します。
    1.尺沢(しゃくたく)
    2.中府(ちゅうふ):肺経の「募穴(ぼけつ)」と言って、肺経の気があつまるところ。
    パソコン業務などで猫背になっていると呼吸の時肺が膨らみにくいと言われており、中府に鍼やお灸をしたり、マッサージをして緩めると呼吸が深くなるとも言われています。