• 2021.06.13

    夜間頻尿につながるむくみとの関係とは

    • ブログ
    患者さんへの日々の問診の中で、「夜中にトイレで何度か起きてしまう」というお悩みの声が上がることがあります。
    耳の不調は睡眠とも関係が深いと言われているため、夜中のトイレは睡眠を妨げてしまい、気になる方が多いと思います。

    その夜間頻尿ですが、原因の一つに「むくみ」があります。
    私たちの体は、朝起きてから寝るまでの活動時には特に足にむくみが出やすくなります。
    心臓から遠い位置にあって血液の流れが悪くなりやすいこと、また重力の関係で下方に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなるためです。
    そして、就寝時は体を横にすると重力が均一になることで血液循環が良くなり、足に溜まった水分も回収されて最終的に腎臓で尿が多く作られるため、夜中にトイレで目覚めてしまう原因になります。

    元々、下から上へと重力に逆らって血液循環を活発にするために第二の心臓といわれるふくらはぎがあるのですが、歩行などのふくらはぎを使う動きが少ないと働きは弱まります。
    特に今、在宅で外出する機会も少なく、座って仕事をする時間が長い人は、より血液循環が悪くなり足がむくみやすくなります。

    もし、夜間頻尿があってむくみも気になる方は、むくみ予防の対策をとることが解決の近道になると思います。
    当院でおすすめしているアクアウォーキング療法はむくみ予防にも効果がありますが、その他にも、座りながらでもできる体操もありますので、ご紹介させていただきます。

    まず、背筋を伸ばして、浅めに椅子に座ります。
    その際、膝の角度が90度になるように膝~足首まで一直線にします。
    そして、つま先は床につけたまま踵を離してふくらはぎをゆっくり上げ、ゆっくり下ろして踵を戻す動きを10回行います。
    長時間座っている方は30分に1度のペースで取り入れて、むくみがひどいときには20~30回行うと良いです。

    足のむくみと夜間頻尿がなくなって、良い睡眠が取れることをお祈りいたします。