耳硬化症

どんな病気?

ベートーベンの難聴として良く知られている、伝音性難聴の代表的な疾患です。中耳の一番奥にある骨(あぶみ骨)と内耳との間に、骨のような組織ができて、硬化して動かなくなることで発症します。難聴と耳鳴りが主な症状です。白人やインド人に多く、黒人や日本人には少ない病気です。明らかな原因はわかっていませんが、遺伝的な要因が関与しているとの説があります。

病院での治療法

軽度の場合、補聴器が進められます。重度の場合は、固くなって動かなくなったあぶみ骨を摘出し、新しいあぶみ骨と取り換える手術を行う場合があります。

当院で行うハリ治療

稀ですが、耳硬化症の手術後に難聴が進行し、ハリ治療で健常化した例は何例かあります。あぶみ骨の動きが悪くなることによる難聴なので、鍼灸治療により機能が高くなり、難聴が回復する期待はできるかもしれません。