乗り物では、気圧、揺れ、騒音、視覚情報のずれによって耳のつまり感や乗り物酔いが起こることがあります。特に飛行機の離着陸では中耳の圧が変化します。
出発前から耳痛や急な聴力変化がある場合は、セルフケアで乗り切ろうとせず耳鼻咽喉科へご相談ください。
セルフケアは、日々の体調管理を支えるためのものです。急な聞こえの変化や強いめまいなどがある場合は、セルフケアだけで様子を見ず医療機関へ早めに相談してください。その受診と並行して、一掌堂にもご相談ください。急な症状でなくても、やり方に迷う、続けてもよいか不安、耳の不調と全身の状態を一緒に見てほしいという場合は、遠慮なくご相談ください。
出発前チェック
耳症状の急な変化がないか、薬と保険証を携帯したか、途中で休める計画かを確認します。予定より安全を優先し、体調が悪い日は変更する選択も大切です。
移動を見合わせて相談したい場合
- 数時間から数日で聞こえが急に変わった
- 強い耳痛、耳だれ、発熱がある
- 激しいめまいで立てない、歩けない
- 風邪や鼻づまりが強く、飛行機・潜水を予定している
神経症状や激しい頭痛を伴う場合は、救急相談も検討します。
飛行機
乗る前
耳の手術後、鼓膜に穴がある、重い中耳炎、強い鼻づまりがある方は、搭乗の可否を耳鼻咽喉科へ確認します。処方薬は指示どおり使用し、市販薬を追加する場合も薬剤師や医師へ相談します。
離陸・着陸時
- 起きた状態で過ごし、つばを飲み込む
- あくびをする、少量の水を飲む
- 年齢に合えばガムやあめを利用する
- 痛みが出る前から無理のない範囲で行う
強く鼻をつまんで圧をかけ続ける耳抜きや、耳をたたくことは避けます。
飛行機用耳栓
気圧変化を緩やかにするタイプの耳栓が合う方もいますが、効果には個人差があります。耳の痛みや皮膚トラブルがある場合は使用しません。耳栓だけで医療上の問題を防げるとは限りません。
新幹線・電車
トンネルやすれ違いで圧の変化を感じる場合は、つばを飲む、あくびをする、短く休む方法を試します。座席の左右で医学的な優劣は示しません。仮眠時に耳栓を使う場合は、車内放送や周囲の安全に気づけるようにします。
車・バス・船の揺れ
遠くの安定した景色を見る、進行方向を向く、読書や画面の注視を減らす、換気と休憩を利用します。眠気を生じる酔い止めを使う場合は運転せず、薬剤師へご相談ください。
移動中に症状が出たら
安全な姿勢で休み、運転中なら安全な場所へ停車します。急な聴力変化、強い耳鳴り、歩けないほどのめまいがあれば、目的地まで我慢せず医療機関へ相談します。
到着後も耳がつまるとき
軽い圧迫感が残る場合もありますが、強い痛み、聞こえにくさ、耳鳴り、めまいが続く場合は耳鼻咽喉科へご相談ください。耳抜きを繰り返したり、耳の中へ指や器具を入れたりしません。
よくあるご質問
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耳症状や乗り物酔いの予防を保証する根拠は示しません。皮膚トラブルもあるため必須の対策にはしません。
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搭乗前に耳鼻咽喉科へ相談し、離着陸時は無理のない嚥下やあくびを行います。
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強いめまい、歩行困難、神経症状がある場合は移動せず医療機関を優先します。
参考情報
疾患や安全性に関する一般的な情報は、次の公的機関・学会等の資料もご参照ください。