医療機関への相談・受診の目安
医療機関へ相談する目安と、一掌堂の安全への取り組み
このページは、鍼灸を受けるか迷っている方に向けた安全上のご案内です。前半では医療機関への相談を急ぎたい症状、後半では一掌堂が安全のために行う確認と対応をお伝えします。必要な医療は急ぎながら、鍼灸への相談も必要以上に後回しにしないことを基本としています。
救急性・緊急性の高い症状を除き、医療機関の受診前・受診当日・通院中でも、一掌堂へご相談ください。現在の状態や受診状況を伺い、必要な医療を妨げない範囲で、施術を行える状態か、どのように進めるかを検討します。
- 支えがあっても立てない、歩けない
- 大量の出血、重いアレルギー反応
意識の変化、片側の麻痺、ろれつが回らないなど、明らかな救急性が疑われる場合は、当院への来院を待たず、119番または地域の救急相談をご利用ください。
耳鼻咽喉科へ早めに相談したい症状
数時間から数日で聞こえが急に変わった、片耳の強い耳鳴り、耳のつまり感、激しいめまい、耳の痛みや耳だれがある場合は、早めに耳鼻咽喉科へご相談ください。同時に、受診前・受診当日・通院中でも、一掌堂へご相談ください。医療機関での検査・対応と鍼灸を、それぞれの役割に応じて並行して進められるよう、現在の状態を伺います。
耳の症状以外で気になる体調変化がある場合
- 高い熱や強い倦怠感を伴う
- 転倒や事故の後など、気になる体調変化がある場合は、必要に応じて医療機関へ相談するとともに、一掌堂にもご相談ください。症状を伺い、医療機関での早めの確認が必要な状態であれば、その旨をお伝えします。
一掌堂へご相談の際にお伝えください
- 症状が始まった時期と、その後の経過
- 医療機関で受けた検査や説明
- 現在使用している薬やサプリメント
- 持病、手術歴、アレルギー
- 妊娠の可能性、出血しやすさ
- ペースメーカーなど医療機器の使用
- これまで鍼灸で不快な経験をしたことがあるか
お薬手帳や検査結果があれば、差し支えない範囲でお持ちください。
一掌堂の安全への取り組み
ここからは、当院が施術前・施術中・施術後に行う確認と対応の方針です。
施術を見合わせる・変更する場合
発熱や感染症が疑われる場合、出血のリスクが高い場合、体調が不安定な場合、皮膚に感染や傷がある場合、強いめまいで安全に移動できない場合などは、施術を延期するか、方法を変更します。ご本人が施術を希望されても、安全性を優先して行わない場合があります。
説明と同意
施術する部位、鍼の深さや本数、刺さない方法や電気を用いる方法の有無、起こり得る反応、料金などを説明します。質問を伺い、同意を得てから施術を始めます。途中で中止したいときは、いつでもお知らせください。
衛生管理
施術内容に応じて、滅菌済みの使い捨て鍼と、再使用可能な鍼を使い分けています。再使用する鍼は、使用の都度、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)で滅菌したものを使用します。施術者は手指衛生を行い、必要に応じて施術部位を清潔にします。ベッド、枕、タオル、器具は、用途に応じて交換・清掃します。
鍼灸で起こり得ることの説明
鍼灸では、痛み、出血、内出血、だるさ、めまい、気分不良などが起こることがあります。また、まれではありますが、気胸、感染、神経損傷などの重大な有害事象も報告されています。当院では「絶対に安全」「副作用がない」とは説明せず、起こり得ることと対応を事前にお伝えします。
薬・医療機関との併用
当院から処方薬の中止、減量、再開を指示することはありません。医療機関での検査や対応、補聴器の調整と鍼灸施術は、必要に応じて並行して進めます。現在の通院・服薬内容を伺い、検査結果や症状の変化も踏まえて施術内容を検討します。
妊娠中・子ども・高齢の方への対応
妊娠中は産婦人科の方針と妊娠経過を確認します。子どもの施術では、本人と保護者の同意を確認し、怖がる場合は無理に行いません。高齢の方には、転倒、皮膚の状態、服薬状況、認知・聴覚面に配慮します。
電気を用いる施術の安全確認
低周波の電気を用いる場合は、ペースメーカー等の医療機器、心疾患、妊娠、てんかん、感覚低下などの有無を確認します。安全性に疑問がある場合は使用せず、強さはご本人が不快に感じない範囲に調整します。
個人情報と施術記録の取扱い
施術録には、安全に必要な問診内容、説明と同意、施術部位、体調の変化を記録します。個人情報は施術と連絡に必要な範囲で取り扱い、法令と院内方針に沿って管理します。
施術中・施術後にお願いしたいこと
この章では、安全のために皆様からお知らせいただきたい症状をご案内します。
施術中はすぐにお知らせください
強い痛み、息苦しさ、胸痛、しびれ、めまい、吐き気、冷や汗、意識が遠のく感じがある場合は、すぐに施術者へお知らせください。お知らせを受けた場合は施術を中止して状態を確認し、必要に応じて医療機関への相談をご案内します。
施術後は当院と医療機関へご相談ください
呼吸で強くなる胸や背中の痛み、息苦しさ、発熱、施術部位の強い腫れや赤み、続く出血、新たなしびれや動かしにくさがある場合は、当院へご連絡のうえ、医療機関へご相談ください。緊急性が高いと感じる場合は、当院からの返信を待たずに119番または地域の救急相談をご利用ください。
よくあるご質問
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検査時点で大きな異常がないことは大切な情報ですが、それだけで鍼灸の安全性を一律に判断することはできません。現在の体調や服薬状況なども確認して施術の可否を検討します。症状が続く、強くなる、新たな症状が加わる場合は、医療機関へ再度ご相談ください。
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完全に防ぐことはできません。当院では、出血に関わる薬や体質を確認し、施術部位と刺激量を調整します。
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受けない選択ができます。説明を聞いて納得できない場合は施術を行いません。途中で中止することもできます。
私たちの基本姿勢
一掌堂は、必要な医療を妨げることなく、鍼灸としてできることに責任をもって向き合います。分からない状態を鍼灸だけで判断せず、医療機関での検査や対応、補聴器などの支援、ご家族や職場での配慮とも両立しながら施術を進めます。「病院が終わってから」と待つ必要はありません。救急性・緊急性の高い症状を除き、必要な医療を受けながら、早い段階から一掌堂へご相談ください。
参考情報
疾患や安全性に関する一般的な情報は、次の公的機関・学会等の資料もご参照ください。