響き・音割れ

聴覚過敏のことで、聴覚補充現象(リクルートメント現象)とも呼ばれています。ある一定の音量を超えた音が強く響いたり、刺激に感じたりします。特に、子供が叫ぶ声や、テレビ、機械、金属の音、バイクの排気音、車の走行音などの高音、破裂音、圧迫感のある音に対してより顕著に感じるようです。

響き・音割れのハリ治療

当院では、響き・音割れを以下の3つに分けています。

①難聴に伴う響き・音割れ

難聴に伴う場合、ハリ治療で難聴が回復するのに伴って自然と解消するのが一般的のようです。そのため、難聴のハリ治療と同様に行います。難聴が回復しないまま症状だけを解消するのは困難なようです。

②難聴の後遺症としての響き・音割れ

難聴が回復しても、症状が残ってしまうケースが当てはまります。自律神経を調整するハリ治療で回復することがあります。 難聴の後遺症と同じ治療法で対応します。

③難聴の前駆症状としての響き・音割れ

病院に行って検査をしても難聴ではない(異常なし)と言われ、症状だけが気になるケースです。放置しておくと、難聴になる危険がある前駆症状です。難聴の前駆症状(未病)と同じ治療法で対応します。

日常生活のコツ

症状がつらい時期は、ハリ治療と並行して、耳栓やノイズキャンセルヘッドホーンなどを利用して、苦痛を和らげる対策を講じることもできます。

日常生活の注意としては、まずはライブ会場などの音量の大きな場所に行くのは避けることです。また、睡眠不足などで症状が強くなることもあります。

セルフケア

症状記録」をつけて、どんなときに響きが強くなるか、要因を探して対策を立てることも有効でしょう。

なお、聞こえはよいのに妙に音が響いたり、自分の声が割れて不快だったりする場合は、難聴の前駆症状かもしれません。休養を取るなり、自分で体をいたわるなど対策をたてて、難聴の予防に努めることが大切です。そして、早期にハリ治療などで症状の軽快を図りましょう。