耳管開放症

どんな病気?

本来は閉鎖するはずの耳管が開きっぱなしになった状態です。耳閉感や自声の響き、めまいなどの症状があります。首を下に向ける、体を横にすると一時的に症状が軽快することがあります。低血圧、急激な体重減少、血液の循環障害、過剰なストレスが原因といわれています。

病院での治療法

低血圧症、精神的な苦痛や肉体的なストレス、急激な体重減少の既往との関連がありますので、水分のこまめな摂取、適度な運動、必要な睡眠、仕事の疲れの対策などが指導されるようです。点鼻薬や、耳管周囲の血流を増やす漢方薬、ATP(アデノシン3リン酸)などが処方されます。改善が見られないときは、耳管粘膜を意図的に腫脹させ閉鎖させる「ルゴールジェル耳管注入療法」などの処置を行うことがあります。

重症例では手術で対応することもあります。耳管ピン手術や重症例に人工耳管挿入手術があるようです。

当院で行うハリ治療

機能性の耳管開放症には、ハリ治療が良く適応します。

耳管周囲の血液循環の改善を目指すと同時に、ストレス軽減や自律神経を整える「自律神経調整法」のハリ治療を行います。
また、セルフケアとしてアクアウォーキング療法の指導や、生活習慣の見直しを行います。