耳管狭窄症

どんな病気?

耳管が狭くなり、耳がふさがった感じがする病気です。症状は耳管開放症とよく似ていますが、原因と治療法は全く異なります。風邪や副鼻腔炎、アデノイド肥大で起こることが多いです。小さいお子さんの場合、鼻から細菌が中耳に入りやすいことが原因となることもあります。まれに、鼓室硬化症などの慢性の中耳炎、上咽頭がん、悪性リンパ腫が原因となることがあります。

病院での治療法

風邪や副鼻腔炎に起因する耳管狭窄症では、鼻汁をきれいにするための吸引処置やネブライザー処置、抗生剤、タンパク分解酵素剤などが投与されます。アデノイドの増殖が高度であれば手術適応になります。通気カテーテルを鼻から上咽頭まで挿入し通気する方法も効果的とされています。

当院で行うハリ治療

耳と並行して、鼻とのどの通りを良くすることで、ハリ治療も適応します。慢性の副鼻腔炎は薬で根治することが困難な場合もありますが、ゆっくりと時間をかけて、体質改善を行い、症状の軽快を図ります。

週に1回のハリ治療と毎日の自宅灸、ヨーグルトを中心とした食事療法を組み合わせて指導します。