耳閉感・音がこもる

キーワードは「耳管」

難聴に伴う耳の不調、難聴になる前の前駆症状で、耳鳴りに次いで多いのが「耳閉感」です。

中耳(鼓膜から続く空間)には、音の振動を伝えやすいように空気が入っています。この空気は、「耳管」という咽頭につながる管を通じて圧力(空気圧)の調整がはかられています。そのため、耳管に問題がある時も、耳に水が入ったときのような耳閉感・音のこもりが発生しやすくなります。

高速エレベーターで上り下りしたときや、飛行機に乗ったとき、新幹線に乗っていてトンネルに入ったときに、耳の詰まりを感じたことはありませんか?それは、急激な気圧の変化で、中耳内の気圧と外の気圧に差が出てしまっているためです。この中耳の内と外の気圧を調整し、いつでも耳がスッキリな状態にしてくれているのが耳管なのです。

耳閉感のハリ治療

通常、耳管は閉じている状態で、もの食べたり、唾をのみ込んだり、あくびをしたりすると開きます。すると、空気が鼓室内に送り込まれ、気圧を整えることができます。

当院でハリ治療を行うと、血行の循環がよくなり、耳管の機能が回復して開閉がうまくいくようになります。すると、それと連動するように「耳がスッキリとして聞こえもよくなった」という患者さんが非常に多いのです。

セルフケア

急に耳閉感が始まったり、耳閉感がひどくなった時に、レスキューとしてもぜひお試しいただきたいセルフケアです。なかでも、「内耳ケア」はその場でササッとできるのでおすすめです。

また、新幹線や飛行機に乗る、高山に登るなど、気圧が急激に変わる環境になる場合は、対策としてあめやガムを口に含むように指導しています。これらを口に含むと唾液が自然に出ます。唾液を飲み込むことで耳管が開き、耳の内側と外側の圧力を整えるようにするのです。

突然の症状に

V字筋ケア
内耳ケア(こする、もむ)

日々のケアに

アクアウォーキング療法
症状記録