2022年度 いっしょう健康倶楽部 会報第27号を発行いたしました。
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- いっしょう健康倶楽部
冊子は受付にて配布しております。ご希望の方は、どうぞお申し付けください。
1. 本年度のネットワークの健常化例は198例
令和2年12月から令和3年11月までの1年間において「突発性難聴ハリ治療ネットワーク」のハリ治療によって健常化(元の正常な状態に戻ること)に至った突発性難聴等の症例は、198例(うち本部の一掌堂治療院での健常化例は193例)に達しました。私たちは常に「できるだけ少ない治療回数で高い治療効果を上げる治療法」を模索し続けていますが、本年度も「集中漸減療法」によってその目的が果たされたと言えます。 これは、病院のステロイドパルス療法にヒントを得て開発した治療法で、1日目は4回、2日目は3回、3日目は2回、4日目は1回の治療を行います。以降は1~2回の治療を継続します。従来のハリ治療の概念である1日1回にとらわれない思い切った集中治療法によって「できるだけ早くできるだけ少ない回数での健常化」をめざした結果、効果は顕著で重症であっても治る例も増えてきたのはうれしい限りです。2. 健常化例の92~95%が「集中漸減療法」
「突発性難聴ハリ治療ネットワーク」での健常化例のうち183例が「集中漸減療法」によるもので健常化全体の92%になります。本部の一掌堂治療院に当てはめれば95%が「集中漸減療法」による成果となります。その内訳は1日4回の治療が53例、1日3回の治療が75例、1日2回の治療が55例です。3. 1日だけの「短期治療」で健常化した例が27例
「集中漸減療法」によって非常に短期で健常化する例が増えていることも特筆できます。この1年間で「1日だけの治療による健常化例が27例」に達しました。これは全健常化例の13.6%になります。13年前のデータを紐解くと1日だけの治療による健常化例は8例にすぎず、この10年余りで「短期治療」の健常化例が大幅に増加したことが見てとれます。4. 「集中漸減療法」によって回復した重症例
(例1)山口からの患者さん、85歳。補聴器を付けてもほとんど聞こえず筆談でコミュニケーションをとる状態から、3日間にわたって毎日4回ずつ治療した結果、補聴器をはずして普通に会話ができるまでに回復。(例2)広島からの患者さん、74歳の患者。発症後4年経過のスケールアウトの状態から毎日4回ずつの治療を全42回にわたって行った結果、普通に会話ができるまでに回復。