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ステロイド依存性感音難聴
どんな病気?
ステロイドホルモンの投与に依存して聴力が変動する難聴です。ある日突然、難聴になり、病院でのステロイドホルモン処方で回復します。その後、ステロイドホルモンが中止になると難聴が再発し、再びステロイドホルモンを投与すると聴力が回復します。原因は不明ですが、何らかの免疫異常が関係していると考えられています。
耳鳴りを伴うことが多く、めまいを生じることもあります。ステロイドホルモンの依存性が疑われる症例があっても、急性低音障害型感音難聴や低音性の突発性難聴、メニエール病と病院で診断されることが多いようです。
病院での治療法
数日かけて徐々にステロイドホルモンを減量していき、維持量を決めます。状況によって、ビタミンB12や循環改善剤を併用します。聴力低下を繰り返して反応が不良になる場合には、免疫抑制剤を投与したり、漢方薬を併用することがあります。
病院によっては、途中でステロイドホルモン投与を中止することもあります。
当院で行うハリ治療
ハリ治療の最適応症です。ハリ治療によって治りやすい難聴ですが、再発しやすいので再発予防がむしろ重要と考えます。心身の状態の影響が強く、ハリ治療と並行して、心身を良い状態に回復させることが大切です。生活習慣の見直しとしての症状記録や、アクアウォーキング療法を指導しています。