• 2021.04.19

    春の養生 その2

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    春の養生第二弾(第一弾はこちら)です。

    東洋医学のバイブル「黄帝内経」によると、春はすべてのものがふるいものを押し開いて新しいものを出す季節で、人々は少し遅く寝て少し早く起き、外に出てゆったりと歩き、体をのびやかにし、心を大いに励まし活き活きと生気で満たすと良いとされています。
    朝は余裕を持って起きて散歩やストレッチなどをして、「肝」の影響で高ぶりやすい怒りの感情を落ち着かせるのがおすすめです。

    また、春の食養生としては、「肝」の高ぶりを鎮めるものや、「肝」の高ぶりの影響で弱りやすい「脾」を補うものがおすすめです。
    この時期に旬を迎える野菜の茎や葉には「肝」の高ぶりを抑え、自律神経を整えるのに適しています。

    山菜も春の食養生には重要です。
    その中でもセリ科の植物の芳香成分は気の巡りを改善させると言われています。
    また、先日のブログで紹介されていた筍には身体にこもった熱を発散させる作用があるとされています。

    そして、「肝」は酸(すっぱいもの)で働きが盛んになると言われていますので、すっぱいものの取りすぎには気を付けましょう。
    その代わりに「脾」の働きを助ける甘味を取り入れるのがおすすめです。
    ただし、お菓子や白いお砂糖の甘味ではなく、蜂蜜や果物など自然由来の甘味をおすすめします。

    最後に、「肝」の高ぶりによる症状におすすめのツボをご紹介します。

    「太衝」というツボで、以前ご紹介したことがありますのでこちらの記事をご参照ください。
    「肝」が高ぶると熱が上へ上へあがっていきますので足のツボにお灸をするなど、足元を温めるのもおすすめです。
    お灸のやり方やツボの場所などご指導いたしますので、お気軽にお声をおかけください。