• 2021.11.19

    「第3の痛み」

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    11月8日の朝日新聞の記事をご紹介します。
    見出しは『体・神経に傷ない「第3の痛み」解明進む』です。

    痛みの種類は、怪我や炎症で組織が傷つき痛みの信号が出て起きる「侵害受容性疼痛」と、手術や事故などで神経が損傷して起きる「神経障害性疼痛」の2つのタイプに分けられますが、現実にはどちらにも当てはまらない痛みに悩ませられている人が多くいます。
    この記事では、最近の研究で第3の痛みの仕組みとして「痛覚変調性疼痛」と命名された痛みの種類について詳細が書かれていました。
    痛覚変調性疼痛は、体の組織や神経に損傷がなくても生じるもので、痛みへの恐怖や不安、怒りやストレスといった社会心理的な要因が大きく関係するものを呼び、それらの影響で神経回路が変化し、痛みが生じたり過敏になったりするものを指すそうです。これまで「心因性疼痛」と呼ばれてきたものがこれに当たるのかと思います。

    鍼灸は全身を治療して自律神経を整え自然治癒力を高めるもので、炎症などで痛みが生じる侵害受容性疼痛は勿論、「検査をしても特に原因が見つからないにも関わらず、体調が悪い」といった不定愁訴にも対応ができます。
    心身のバランスを整えることができるため、心因性の体調の悪さにも効果が期待できる鍼灸は、新しく命名された「痛覚変調性疼痛」にも功を奏するかもしれません。
    今後更に研究が進むことを期待したいですね。

    会員記事となりますが、朝日新聞のオンラインの記事もありましたので、ご興味のある方はご参照ください。 ⇒朝日新聞デジタル