ボジョレー ヌーヴォー
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かつてほどの盛り上がりはないものの、ワインが大好きな方にはたまらない時季ではないでしょうか。
さて、患者さんから耳の鍼灸治療期間中のアルコール飲酒についてお問い合わせいただくことがありますが、当院ではビール、日本酒、ワインといったお酒をなるべく控えていただくように指導しています。
なぜなら、患者さんのお声で、お酒を飲んだあとに耳鳴りが大きくなった、違和感が出てきた、といった声が多く寄せられているためです。
ここ数年で記憶に新しいのが、あるご婦人の患者さんのお話です。
ヨーロッパ・ワイナリー巡りのツアー旅に参加して現地でワインとチーズをたくさん召し上がって帰国されたのですが(もちろんコロナ禍より以前のお話です)、その後「耳の調子が良くない」と感じて来院されたそうです。
また、ある男性の患者さんの場合は、鍼灸治療中は断酒していたのですが、ずいぶん耳の調子が良くなったので「缶チューハイぐらいなら大丈夫だろう」と思い、1本飲んだそうです。
ところが、次の日に耳がむくんだような違和感が出て、急きょ予約をとって来院されました。
耳の中にはうずまき菅という部分があり、リンパ液が充満しています。
聴神経に音(空気の振動)を刺激として伝えるプロセスで重要な役割を担っているのですが、アルコールによってリンパ液そのものの循環が滞ってしまい、それが耳の違和感として現れるのかもしれませんね。
これから年末シーズン、以前よりはコロナ禍が落ち着いてきたこともあり、お酒を飲む機会が増えることでしょう。
お酒が大好きな人も、なるべく今年はノンアルコールで。
耳が回復した後のお楽しみにとっておきましょう。
なお、お付き合いでどうしても飲まなければならない、という場合は、ハイボールといった蒸留酒を選ぶと比較的良いようですよ。