鎖骨呼吸で、胸鎖乳突筋をしなやかに
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小さなお子さんがいらっしゃる方からお孫さんがいらっしゃるご婦人まで、女性陣が集まって行っています。
コロナ禍の影響もあり、ここ2年ほどでオンラインでのヨガ教室もずいぶん見かけるようになりましたが、やはりリアルでお互いの顔を見ながら行うと新しいコミュニケーションが生まれて良いですね。
そして何より、頭も身体もスッキリ。その日1日の充実度が違います。
さて、すっかりヨガにハマっておりますが、先月8月、お盆の時期に教室がお休みなのを良いことに、他にもヨガ教室がないか、インターネットで検索。
そして、見つけました、「カフェヨガ」なる文字。
カフェのオープン前に、気軽にヨガをしよう、というコンセプトのもの。
あらら、カフェでヨガを行うなんて素敵だし、場所が吉祥寺だったら近いし、初心者大歓迎ってところがまた良いわ、良いわと、 早速、レッスンに申し込みをしました。
当日は、私を入れて6人ほど。
スペース自体は広々というわけではないけれど、吹き抜けダイニングの2階だからか、抜けのある景色で解放感があります。
教えてくださったのは、なんとまあ美しい、池田咲先生です。
「人と比べなくて良いですからね」
「ご自身のペースで、無理しないでくださいね」
と声をかけてくださり、あくまでも自分のペースで、自身の身体を見つめる。
それが何と心地よいことか。目を薄っすらと瞑ってしまいます。
今日は、その中でも、特に、衝撃的だったもの、そして「耳」にも良いのではないか、と直感的に感じたものをご紹介したいと思います。
それは……「鎖骨呼吸」なるものです。
要は、鎖骨に手を当てて、鎖骨を意識しながら呼吸するのですが、これが……スゴい!!
皆さんが通常、呼吸と聞くと、思い浮かべるのは腹式呼吸と胸式呼吸の2つではないでしょうか。
おさらいしましょう。
まず、腹式呼吸は、息を吸うときに下腹を膨らませて、吐くときにしぼませます。
下腹に手をあてて、横隔膜が上下に動くイメージで行います。
筋肉としては、横隔膜、腹横筋、腹斜筋、腹直筋に相当します。
次に、胸式呼吸は、息を吸うときに胸を膨らませて、吐くときにしぼませます。
胸に手をあてて、ゆりかご状の肋骨がしなやかに動くイメージで行います。
筋肉としては、肋間筋、脊柱起立筋、僧帽筋、広背筋に相当します。
そして、鎖骨呼吸は、息を吸ったときに鎖骨まで膨らませて、吐くときにしぼませます。
鎖骨に手をあてて、肺の尖端にあたる鎖骨まで目一杯空気が入るイメージで行います。
筋肉としては、胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋、胸筋群に相当します。
ここで、ピンときた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう! 鎖骨呼吸は、当院で口を酸っぱくして患者さんにお伝えしている、耳に関係の深い筋肉、胸鎖乳突筋に働きかける呼吸法なのです。
鎖骨呼吸で、息を吸うときに鎖骨まで目一杯空気が入る感覚が得られないなら、胸鎖乳突筋が凝り固まっているのかもしれません。
当院でお伝えしているセルフケア「V字筋ケア」で、しっかりほぐしましょう。
そして、最後に、腹式から胸式、鎖骨までの呼吸を連動して行います。
下腹から、胸、鎖骨までを意識しながら、ゆったりと大きく空気を動かしていくイメージです。
これが、本当に、全身を空気が生き物のように巡っている感覚で新鮮な驚きでした。
ヨガの三原則には
「統一体(アーサナ)、統一心(サマディー)、調和息(プラナヤマ)」があり、
「正しい姿勢、集中とリラックス、深い呼吸」を意味しているそうです。
日本古来の禅の教えにも、
「調身(ちょうしん)、調息(ちょうそく)、調心(ちょうしん)」という言葉がありますね。
こちらも、身(姿勢)が整うと、息(呼吸)が整い、そして心が整う、を意味しています。
うーん、共通していますね。
これぞ、先人の健康長寿の極意なのでしょうか。
確かに、私たちの生命がある限り、呼吸を絶やすことはありません。
たかが呼吸、されど呼吸。
無意識に行っている動作ですが、今いちど、ヨガの呼吸法で意識してみてはいかがでしょうか。
さて、次のブログでは、緊張やストレスで呼吸が浅くなってしまう方へ、池田咲先生がご厚意で深い呼吸を誘うポーズを教えてくださいましたのでご案内します。
どうぞお楽しみに。
※興味のある方はこちらをご覧ください。
池田先生の公式HP:https://ibloom.blog Instagram: @yoga_with_ibloom