• 2020.06.03

    気象病について

    • ブログ
    皆さんの周辺に体調不良で天気をピタリと当ててしまう人がいないでしょうか。
    これは気のせいではなく「気象病」と呼ばれるものです。
    気象病の症状は、頭痛、首の痛み、めまい、耳鳴り、関節炎、神経痛、古傷の痛み、不安症など様々で、日本で気象病に悩む人は1000万人にも上ると推定されています。
    近年気象病の患者数は増加傾向にあると言われています。
    現代の生活習慣によって気象病になりやすい体質になったり、ゲリラ豪雨など極端な気象現象が増えていることも要因とされています。

    気象病の主な原因は気圧の変化だと言われています。
    気圧が変化すると、人間の体はストレスを感じるため、それに抵抗しようと自律神経が活性化されます。この時交感神経と副交感神経の調整がうまくいかないと様々な体調不良の原因となってしまうのです。
    また、気圧の変化に温度や湿度の変化も加わると気象病の症状が出やすいとも言われています。

    気象病は耳が敏感な人がなりやすいのではないかとも言われています。
    この「耳」とは「内耳」という鼓膜の奥にあるかたつむりのような形をした器官を指します。
    近年、内耳には気圧の変化を感じるセンサーがあるのではと示唆されています。
    内耳のセンサーが気圧の変化を感じるとその情報を脳に伝えます。
    この時内耳が過敏な人は、気圧が少し変化しただけで過剰に脳に情報が伝わり、交感神経か副交感神経が過剰に活性化されてしまいます。

    では、気象病はどのように予防すればよいのでしょうか。
    まずは、適度に体を動かし、就寝起床時間はなるべく同じ時刻にして、朝食をしっかり食べるなど自律神経のバランスを整える生活をしましょう。
    また、気象病の人は耳の血流が悪い傾向にあると言われていますので、耳のマッサージで血流をよくするのもおすすめです。
    一掌堂治療院では、耳のマッサージもご指導していますのでお気軽にお声がけください。
    梅雨が近づいてまいりましたので、生活習慣を整えて、気象病に負けない身体をつくりましょう!