快眠のためのアロマセラピー
- ブログ
お仕事が忙しいため睡眠時間の短い方や、家族の生活リズムに合わせるために睡眠時間が不足してしまう主婦の方、また眠りが浅かったり、入眠するのに時間がかかってしまう方、明け方起床時間より早く目が覚めてしまう方など様々です。
当院ではできれば7時間は睡眠を取っていただくようにアドバイスしていますが、眠りたいのに眠れないという方もいらっしゃると思います。
そんな方には不眠のツボにチタンテープをお貼りしたり、眠りにつきやすくなる方法をお伝えしています。
さて、今回はそれ以外の快眠方法をご紹介したいと思います。
当院ではリラックスして治療を受けていただけるように女性の患者様にアロマオイルをご用意しておりますが、快眠にもアロマオイルは有用であるといわれています。
中でも、脳の鎮静化作用のあるラベンダーやカモミールが有名です。
脳への働きの話を挙げると、アロマセラピーによる認知症へのアプローチの研究が有名です。
アルツハイマー型認知症では初期の段階から嗅覚が衰え、それに続き海馬などの機能が低下すると言われています。
そのため、アロマオイルを使い嗅覚を刺激し、認知症を予防するという方法が有用であるとの発表があります。
それに加え、使う精油の種類によりサーカディアンリズム(概日リズム、体内時計のようなもの)を整えるという効果もあるとされています。
この研究を進めている鳥取大学の論文によると、朝から昼にかけては「ローズマリー」と「レモン」という、集中力を高め交感神経を刺激する組み合わせを使い、夜は「スイートオレンジ」と「ラベンダー」という、心や身体をリラックスさせる沈静化作用があり副交感神経を刺激する組み合わせを用いるというものでした。
人間は日中は交感神経が優位になり、睡眠中は副交感神経が優位になるのが正常な状態ですので、アロマオイルを使い、昼と夜を体に教えてあげるということのようです。
このことは睡眠に問題を抱えている方にも応用できるのではないかと思います。
良い睡眠には副交感神経が優位になることが大切ですが、忙しかったり、ストレスがあったり、寝る直前までパソコンやスマートフォンを使う環境など、現代は何かと交感神経が優位になる環境が多く、快眠環境を阻害してしまいがちです。
枕元にスイートオレンジとラベンダー、職場のデスクにレモンとローズマリー。
当院でも4種類全てのご用意がございます。
みなさんもアロマオイルで体内時計を整えてみませんか。