• 2021.12.28

    お屠蘇

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    コロナウィルスはオミクロン株の出現によりまだまだ安心できない状況ですが、この年末年始は久しぶりにご家族や親戚とお過ごしになる方も多いのではないでしょうか。
    家族や親しい人達と美味しいものを食べる楽しい時間、いい時間ですよね。
    そんな時間に、日本の伝統文化のお屠蘇はいかがでしょうか。

    お屠蘇の文化は平安時代に中国から入ってきました。
    お屠蘇の「屠」は屠(ほふ)るとも読み、邪気を払う意味があり、「蘇」には魂を目覚めさせるという意味があり、二つ合わせて「邪気を払い生気を蘇らせる」という意味になり、お正月に飲むおめでたいお酒とされています。
    大晦日の夜に清酒に漬け込み(お酒が苦手な方はみりんを使っても良いそうです)、元旦の朝に飲むのですが、みんなで東を向いて、飲むのは一番年少の方からと決められています。
    これは、若い人の精気を年配者に分け与えるという意味があります。

    お屠蘇の中身は5~10種類の生薬です。
    代表的な生薬は「山椒」「桂皮(シナモン)」「桔梗根」「浜防風」「陳皮(みかんの皮)」などですが、それぞれ健胃作用、血流改善作用、鎮静作用、抗炎症作用などがあり、まるで栄養ドリンクのようです。
    一年の無病息災を願い、また年末年始の暴飲暴食から身体を守るため、私も江戸時代から続く漢方薬局でゲットしたもので今度のお正月はお屠蘇を作ってみようと思います。
    皆様もコロナウィルスに気を付けながら良い年末年始をお過ごし下さい。