• 2020.10.16

    秋の養生

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    今日は秋の養生についてお話ししたいと思います。

    「秋凍」という言葉があります。
    秋になって少し寒くなったからといって急に厚着をしない、という意味で、徐々に寒さに慣れていくことが大切ということです。
    夏の間熱を発散するために開いていた腠理(そうり)(皮膚の表面にある蓋のようなもので、熱や水分、気などが出入りする)が、秋になり温度が下がると収斂作用により徐々に閉じていき、冬の寒さに備えるのですが、早くから厚着をしてしまうとその蓋が閉じないまま冬を迎えるため、そこから冬の邪が入ってきて風邪を引きやすくなるという訳なのです。
    病弱な方や高血圧、心臓病の方などは「秋凍」には向いていないと言われていますので無理のない範囲で「秋凍」してみるのもおすすめです。

    その一方、「寒露足不露出」という言葉があり、寒露(2020年は10月8日~23日)になったら裸足で過ごすのはやめなさい、という意味です。
    足が冷えると、呼吸器粘膜の毛細血管が収縮し、気道の繊毛運動が弱くなり呼吸器の疾患にかかりやすくなるという研究結果もあるようです。

    先日のような冬の寒さの日は別ですが(笑)、この秋は足はしっかり温め薄着で過ごして冬に備えてみませんか。