冬の養生 その1
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暦の上での冬は、立冬(11月上旬)~立春(2月上旬)までの3ヵ月を言います。
冬は東洋医学では「蔵」の季節と言われ、身体は冬の寒さから自身を守るため、エネルギーの流れを内向きにして無駄なエネルギーを使わないようにしようとします。
また冬は寒さで夏よりも活動にエネルギーを使うため、この季節に激しいスポーツなどをすると、激しくエネルギーを消耗するためあまりお勧めではありません。
東洋医学の基礎となっている「黄帝内経」には「冬は夜早く寝て、朝はゆっくり起きるのがよい」と記されています。
冬は太陽の出ている暖かい時間に活動し、冬の寒さ(寒邪)になるべくさらされないようにということです。
冬にこれらのことを守らずに寒さにさらされたり、エネルギーを消耗すると「腎」を傷つけてしまうと言われています。
以前のブログでもお話しましたが、東洋医学では色々なものを5つのグループに分けているのですが、冬は「腎」の季節です。
この「腎」というのは現代医学の腎臓だけではなく、生殖、脳(記憶)、呼吸(吸気)、持って生まれた生命力なども含まれているのですが、耳も「腎」のグループの1つなのです。
このため、この時期の過ごし方は耳にも大きな影響を与えます。
中国には「冬至養生」という言葉があり、冬に養生しておくと春から元気に過ごせるとも言われていますので、この冬はしっかり養生してみませんか。
次回は養生法についてお話していきたいと思います。