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若年発症型両側性感音難聴
どんな病気?
40歳未満の若年で発症する、原因不明の両側性の難聴です。近年、遺伝子の関連が注目されていますが、発生機序に関しては必ずしも明らかになっていないようです。両耳とも進行するので加齢性難聴と区別がつきにくく、わかりやすく「若年」という言葉を入れたようです。
この病名で鍼灸院に来られることは稀ですが、よく似たケースはあります。ほとんどが、突発性難聴、メニエール病、遅発性内リンパ水腫などの診断がついているようです。なかには若くても加齢性難聴と診断されたケースもありました。
病院での治療法
有効な治療法が確立されていません。聴力に応じて、補聴器や人工内耳による補聴が対症的に行われています。急激に進行した場合は、突発性難聴の治療に準じた治療が行われます。ステロイド、血管拡張剤、代謝賦活剤、ビタミン剤などが処方されます。
当院で行うハリ治療
加齢性難聴と同じ経過を辿るため、同様の治療法で行います。
早期、軽度の場合は回復が望まれることもあります。進行した場合は、進行防止の治療法に変えて対処します。
当院では、発症が20代と若く、両耳とも難聴が進行していた方がいらっしゃいます。発症後20年経過し、補聴器も使えなくなってきたとのこと。そこで、鍼灸治療を1年4カ月継続したところ、両耳とも回復し、補聴器が不要になりました。(病名はメニエール病とされていました。)