アロマの話 その1
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そこで、今日はアロマセラピーについてお話ししようと思います。
まずは歴史について。
古代から人々にとって植物の香りや精油は身近な存在でした。
紀元前3000年頃の古代エジプト文明では、儀式にお香(薫香)として、またハーブティーやハーブオイルとして、そしてミイラ作りにフランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)などの精油が使われていました。
17世紀にペストが大流行したフランスでペスト患者の死体から金品を盗んでいた泥棒が、ローズマリー・タイム・セージ・ラベンダー・ミントなどのハーブを酢漬けにした殺菌効果の高いハーブビネガーを全身に塗っていたためペストにかからなかったという話も残っています。
アロマセラピーという言葉は20世紀初頭、フランスの化学者が研究中に火傷を負い、とっさに側にあったラベンダーの精油に手を浸し治癒したことから研究を重ね、アロマ(芳香)を用いる療法(セラピー)として作られました。
現在世界では、フランス・スイス・ベルギーなどではアロマセラピーは医学となっており、医師が処方し内服も認められています。
日本では嗜好品として輸入されたため、当初治療面での関心が薄かったものの、1990年代に入り医療従事者による研究が進み、産婦人科領域や認知症などの老年生理学の分野で治療に用いられるようになりました。
その2に続く…