耳が聞こえない人への電話サポート
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電話リレーサービスとは、聴覚障害者と聴者を電話リレーサービスセンターにいる通訳オペレーターが「手話」や「文字」と「音声」を通訳することにより、電話で即時双方向につなぐサービスです。
サービスの使い方としては、まず耳が聞こえない人がスマホやPCを使って、話したいことを手話や文字で通訳オペレーターに伝えます。そして、その内容をオペレーターが電話で依頼先に伝えます。
このサービスは、世界の20カ国以上で永続的な制度の下、無料で提供されています。
2013年から日本財団が試験的に実施していたものの、これまで主要7か国(G7)では日本だけ公の機関での取り組みがありませんでした。
これが今年の通常国会で法律が成立され、来年度から国の責任で始める方針となりました。
法律が成立されたため、今まではサービスの対応時間が決められていましたが、これからは24時間365日の対応や、警察・消防への緊急通報でも利用できるようになります。
日本財団によると、店や病院の予約、荷物の再配達などで月に約2万8千件の利用があるものの、いたずら電話と間違えられたり、利用者本人が電話をかけていると信用してもらえないする例も多いそうです。
また、全国1304の金融機関のうち、サービスに対応しているのは3.4%(19年3月末時点)しかないそうです。
法律ができても、世の中に認知されないとサービスの真価が発揮されません。
利用者の方の声を財団のHPで拝見したところ、とても素晴らしいサービスであることが分かります。
このサービスを世の中にもっと浸透させるために、まずは『電話リレーサービス』というサービスの存在を知ってもらうことが大切ですね。
参考資料:2020年6月18日 読売新聞