• 2020.04.15

    休診中の自宅療法について ③

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    休診中の自宅療法として、市販されている台座灸を使ったケアもおすすめです。
    院内でも連休の前などに患者さんにお伝えしている、耳の症状に良いツボ5か所をご紹介いたします。

    ≪用意するもの≫
    ・台座灸(薬局や通販サイトで購入できます)
    ・ライター
    ・灰皿
    ・汚れてもよい布など(灰が落ちてもよいもの)


    ≪お灸の仕方≫
    台座灸を用い、症状のある耳と同側の手と腕にある5か所のツボにご自宅でお灸をしていただきます。
    ツボは『合谷』『中渚』『外関』『曲池』『少海』を使用します。(場所は下部画像をご参照ください)
    汚れてもよい布などを腕の下に引き、台座灸を1つずつ使い、1点に乗せた後に、熱くなったら別のツボに移動させてください。
    徐々に台座が熱くなるため、移動させるのが難しい場合は無理をせずにお灸を外し、新しいお灸を次のツボに乗せる方法でも構いません。熱い方が効く!というものではないので、我慢はしないようにしてください。
    慣れてきたら何ヶ所か一度にお灸を乗せて、熱くなったら少し横にずらす、などのやり方でも構いません。

    合谷・・・親指と人差し指の骨が交わるところのくぼみ。やや人差し指寄り。

    中渚・・・小指と薬指の骨が交わるところのくぼみ。

    外関・・・手首を曲げた時に寄るしわから指3本分の位置。

    少海・・・肘の内側。肘を曲げた時に寄るしわの端。

    曲池・・・肘の外側。肘を曲げた時に寄るしわの端。


    ≪注意点≫
    ・入浴後すぐなど、肌が濡れている時は火傷のリスクがあるため避けてください。
    ・一時的に衣類等にお灸(もぐさ)の香りが付くことがあります。
    ・火を付けると初めのうちは煙が少し出るため、気になる方は換気扇を回した場所で行ってください。

    熱さの感じ方は人それぞれで、その時の体調によっても変化するものですので、1つのお灸を5か所回せる方もいれば、2~3か所で熱さを感じなくなる方もいらっしゃいます。
    ご自宅でお灸をする時間は自分自身の体調の変化と向き合える時間です。
    5か所のうち、どこか熱さを感じにくい場所があれば、それも身体からの1つのサインです。その場合はその場所にもう1度お灸をしてあげてください。
    それほど時間がかからずできるものですので、是非、1日1回(1周)はお灸でケアをしてみてくださいね。