ためしてガッテンの耳鳴りのお話
- ブログ
耳鳴りに注意が向くことで苦痛を感じ、その結果更なる耳鳴りを引き起こし悪循環が生まれるため、カギを握るのは『注意力』であるということ、またその注意を外すための方法が紹介されていました。
当院に来院される患者さんからも、「他の物事に集中している時は耳鳴りが気にならないのですが…」というお話をお聞きすることが多く、また、「特に夜眠る前など、静かな環境で耳鳴りが気になってしまう」「夜中に起きた時に耳鳴りがしていると、気になってしまってそれ以上は寝付くことができない」というお話をお聞きすることも多いです。
そういった方には、治療をするほか、『無音の環境を作らない(避ける)』というアドバイスをしています。
夜通しテレビをつけておくことは抵抗があっても、部屋の中で音が鳴っていても自然なもの、例えば空気清浄機や加湿器などをつけて眠ることで、『無音の部屋』という状況を避けることができます。
耳鳴りの音の高さや大きさにより効果は変わってきますが、少なくともまったく音がしない環境にはならないため、脳が耳鳴りへの『注意』を逸らしやすくなるのです。
ためしてガッテンでは、就寝時にホワイトノイズ(滝の音や小川のせせらぎの音、木の葉がこすれ合う音といった自然環境音)を流すと良いと紹介されていました。
ホワイトノイズは低い音から高い音までまんべんなく含んでいるため、いろんな音を隠しやすいそうです。
そのほかにもモーツァルトの音楽、オルゴールの音など、効果があるとされる音や音楽が沢山あります。
耳の治療の特集が組まれた健康雑誌にCDが付属していることもあるので、耳鳴りが気になる方は、ご自身に合った音を探してみると『耳鳴りへの注意力』を減らせるかもしれません。