白菜と「五性」のお話
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今日はまず鍋と言えば!の食材の「白菜」についてお話します。
白菜の栄養は約95%が水分で、決して栄養価が高いわけではありませんが、ビタミンC・鉄・マグネシウム(カルシウムの吸収に必要な成分です)・カリウム(塩分を体外に排出する働きをします)を含んでいます。
白菜は秋の養生その2のブログでも紹介した陰陽五行説で「肺」を潤し元気にする食べ物に分類されます。
また、体を温めたり冷やす作用のない「平性」の食べ物なので、普段からたくさん食べても影響が出にくく、冷え性の方も、反対にのぼせやすい方も安心して食べていただけます。
ちなみに「平性」とは、5つに分けられる食材の性質の内の1つです。
「涼性」「寒性」「平性」「温性」「熱性」の5つの性質があり、合わせて『五性』と呼ばれます。
身近なところで例を挙げると、例えば薬膳。
薬膳は、この「五性」に分類された食材を体調に合わせて選びながら体のバランスを整えていきます。
また、涼性と寒性を合わせて「寒涼性」と呼び、これは身体の熱を取ったり、解毒・消炎・利用作用があります。
温性と熱性を合わせると「温熱性」。これは身体を温め、気・血の循環を良くして新陳代謝を促進する働きがあります。
更に、それぞれの性質に分けた食材をいくつかご紹介します。
◆平性の食材(寒涼性、温熱性のどちらにも属さない性質が穏やかなもの)
山芋、里芋、かぶ、白菜、カリン、白キクラゲ、落花生、白ゴマ、牛乳、タラ
◆寒涼性の食材
大根、梨、豆腐、れんこん、百合根、くわい
◆温熱性の食材
長ネギ、杏仁(あんずの種)、松の実
食材のパワーを借りて、乾燥が厳しくなる冬に備え、意識して身体をいたわりましょう。