江島杉山神社
- ブログ
ここは、杉山和一と関係が深い神社です。
杉山和一とは、鍼灸師であれば誰もが知っている有名な方です。
杉山和一は幼い頃に失明し、身を立てるために鍼術を志します。
江戸の山瀬琢一に入門し修行に励む中、江島弁財天の岩屋にて七日七夜の参籠をしたそうです。
業(修行)が明けた日に外に出ると、大きな石に躓いてしまうが何か手に刺さる物があり探ってみると、筒の様に包まった枯葉の中に一本の松葉が入っていたそうです。
『いくら細い鍼でも管に入れて使えば盲人の私にも容易く打つ事が出来る』
こうして現在の鍼治療の主流である菅鍼術が生まれたそうです。
一掌堂でも鍼菅という筒に鍼を入れて、片手挿管という手法で鍼を打っています。
その後、杉山和一は京都の入江豊明の下で更に鍼術を学び、江戸で開業する鍼の名人として有名となったそうです。
また、この和一の名声を聞いた徳川綱吉が、和一を「扶持検校」として召し抱え、日夜自身の治療にあたらせたそうです。
日常に起きたハプニングにその後の人生を左右させるヒントがが隠れている。
改めて、1日1日を大切に過ごしていきたいと思うエピソードです。
鍼灸師を目指している方はもちろんのこと、お近くにお越しの際は鍼灸に深い関係のある神社を一度訪れてみてはいかがでしょうか?