耳鳴り

耳鳴りの種類とハリ治療

耳鳴りは病院で「治りません、慣れてください、気にしないでください」と言われ、治らないと諦めている方が多いようですが、ハリ治療で短期に回復することも多々あります。

当院では、耳鳴りを以下の3つに分けています。

①難聴に伴う耳鳴り

難聴に伴う場合、ハリ治療で難聴が回復するのに伴って自然と解消するのが一般的のようです。そのため、このタイプは、難聴のハリ治療と同様に行います。難聴が回復しないまま、症状だけを解消するのは困難なようです。

②難聴の後遺症としての耳鳴り

難聴が回復しても、耳鳴りが残ってしまうケースが当てはまります。このタイプでは耳鳴り解消用のハリ治療を行います。耳周りだけでなく頭部や首の真後ろにもハリをします。
ケースによっては、外耳にある耳ツボにハリをすることもあります。

③難聴の前駆症状としての耳鳴り

病院に行って検査をしても難聴ではない(異常なし)と言われ、症状だけが気になるケースです。放置しておくと、難聴になる危険がある前駆症状です。このタイプの耳鳴りは、難聴の後遺症と同じ治療法で対応します。

回復の過程

発症後間もない耳鳴りの場合は、ハリ治療の後に突然解消することがあります。 発症後、ある程度時間が経過している場合は、次のような経過をたどることが一般的です。

①音の高さが変わる

我慢できない「キーン」「ジーン」などの高音から、「ザー」「サー」などの低音に変わってきます。

②音の大きさが変わる

大きい音から小さい音に変わってきます。

③音が途切れる

音が途切れる瞬間が出てきます。夜中にトイレに行ったときに、途切れたのを感じた、という声がよく聞かれます。その後、朝に途切れ、昼に途切れ、就寝前のシーンとした時間にだけ残る、ということが多いようです。

④拍動性の耳鳴りが出現する

最後に、今まで聞いたことがない耳鳴りが出てきます。ドクン、ドクンという拍動性の耳鳴りです。耳への血液の流れがよくなってきて、その拍動を耳鳴りと感じてしまうようです。

拍動性の耳鳴りはすぐに慣れて気にならなくなるようですが、このタイプの耳鳴りが出現したら病院で検査を受けられることをおすすめします。難聴がある場合でも、このタイプの耳鳴りがでてきたら聴力も正常なレベルに戻っていることが普通だからです。

なお、最初から拍動性の耳鳴りがある場合は、原因が耳以外にもある可能性があります。病院でチェックをお受けになると安心でしょう。

日常生活のコツ

耳鳴りは周りが静かなときに気になるものです。ですから、常に音を流しておくことも良いことです。自宅では、テレビ、ラジオ、CD等をつけて、静か過ぎる環境を避けると良いでしょう。お休みのときも、枕元にラジオを置いて小さい音を出しておくと寝やすいようです。また、耳鳴りは、その日の体調や環境、生活習慣などによっても影響を受けるようです。
「日常でご注意いただきたいこと」「耳鳴りが気になる方に避けていただきたい食品」をご参照ください。

セルフケア

耳鳴りが突然始まった、急に大きくなったときに、すかさずお試しいただきたいのがセルフケアです。なかでも、「内耳ケア」はその場でササッとできるのでおすすめです。

突然の症状に

V字筋ケア
内耳ケア(ふるわす、はじく)
・手のツボ「小海」にチタンテープを貼る

日々のケアに

アクアウォーキング療法
症状記録