• 2024.02.16

    子供とお灸

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    先日ご来院された、ある患者さんのお話です。

    その日は、いつもになく子供が眠たがらずなんでだろうと思っていたら、小学生低学年の子供に「今日はママお灸しないから眠くない」と言われたそうです。
    そう言えば、その日はバタバタして寝かしつける前にお灸ができずに、後でやろうと思っていたとのこと。
    それならばと、お灸をしていたら子供も眠たくなったようで、その後すんなり寝てくれたそうです。

    お灸の煙には、副交感神経を亢進させる効果があるという研究結果があります。
    子供は大人以上に敏感なので、いつも嗅ぐお灸の煙が睡眠のスイッチになっていたのかもしれませんね。

    お灸を嫌がらない子供には、お灸を据えてあげるのもおすすめです。
    眠れなくて興奮していたりぐずっている場合は、背中の「身柱」というツボがいいと思います。
    場所は、第3第4胸椎棘突起間ですが、だいたいの場所は左右の肩甲骨の内側の角をつないだ線のちょっと下の背骨の窪みのところです。
    子供の皮膚は薄く感覚も敏感なので、「熱い」ところまではやらずに、「温かい」ところくらいで取ってあげましょう。
    また、もっともっととせがまれても、子供は大人以上に感受性が豊かで敏感な事も多いので、1個ぐらいに抑えておいた方がいいかもしれません。

    寒い季節のお灸は、本当に気持ち良いものですね。



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